ついこの間、保育園から子供たちを迎えて家にたどり着き、子供たちの荷物を所定の場所まで移動させている最中に、長男が玄関先でひっくり返って死んだカエルみたいに力尽きていた。

子供って本当に不思議で、本当にスイッチが切れてしまったようにパタッと眠るときがある。

一種の気絶なんじゃないかと不安になることもあるが、毎日元気そうな子供たちを見ると、コレが彼らの寝方なのだなと感じる。

これもついこの間の話なのだけれど、夕飯にカレーを作ると宣言して台所に立ったとき、長男が一緒に作ると言い始めたので私はやれやれと思いながら長男のために踏み台を準備した。長男は一度言い始めたらやるまで何も受け入れなくなってしまうので、少しだけお手伝いしてもらおうと思ったのだ。

人参の皮をむき、適当な大きさに切る、じゃがいもを適当な大きさに切る、を手伝ってもらい、炒める工程に移った時、長男から思わぬ発言が飛び出た。

「これ、りんごジュースみたいね!」

これ、というのがなのだ。

色だけを見たらなるほど、たしかにりんごジュースに似ている。

私の中に油はりんごジュースと似ている、という新しい例えがインプットされた瞬間だった。

子供たちはいつも新しい世界を泳いでいるのだなあ。