最近『ミステリと言う勿れ』という漫画が面白くて読んでいる。
もじゃもじゃ頭でカレーをよく作る大学生の主人公、久能 整(くのう ととのう)がちょっとしたことから殺人の疑いをかけられ事情聴取を受けることになってしまうところから始まる、会話劇マンガだ。
この久能 整、いろんな人の仕草や言動を注意深く観察していて、何か意見を言うときに「僕はつねづね思っていることがあるんですけど…」と切り出すクセがある。
私はここがすごく好きだ。
久能 整はつねづね思っていることや考えていることがあって、それがどれも「確かにな」と思えるもので、そんな自身の思考を展開しながらもそれを例え話として使って謎を解き明かしていく様が読んでいてとても気持ち良い。
とても謎の多い大学生の主人公だけれど、物語が進んでいくうちに少しずつ彼のコンプレックスだったり、クセだったりがわかるようになってくるのも面白い。
悩みを抱える色んな人に読んでほしい作品だな、と思う。
ちなみに菅田将暉主演で実写ドラマ化されるらしいが、どうしても主人公は菅田将暉じゃないんだよな〜と私は悶々としている。