「THE FIRST」というのは、SKY-HIが1億円の自腹を切って企画したボーイズグループオーディションです。
私はこの企画を日テレのスッキリという朝の情報番組でとりあげているのを見て知りました。
SKY-HIが企画した、という時点で最初はあまり好感を持てませんでした。というのも、私の中のイメージが「SKY-HI=AAAのメンバー」で「AAA=世界遺産の岩に落書きしたチャラいグループ」という認識があったからです。とにかくSKY-HIというよりもAAA自体にあまり良いイメージがなかった、というのが本当のところです。
※「世界遺産への落書き」というのはAAAアンチによるデマで、実際は落書きオッケーな観光地での出来事だったようです。間違った認識しててすみませんでした。
ですが!!!!このTHE FIRSTを見進めていくうちに、SKY-HIさんにはただただ尊敬する毎日になりました。
そして、10代〜20代前半のボーイズたちが本当に輝いていて、いろんな人に見てほしい!という気持ちになってます。
というわけで前置きが長くなりましたが、THE FIRSTの魅力について語ります。
・SKY-HIのオーディションへの意気込み
・ボーイズたちの個性
・攻めたオーディション内容
この3つに絞って語ります!
SKY-HIのオーディションへの意気込み
SKY-HIはこのオーディションに対して、ものすごく高い期待と共に誰よりも強い意気込みを持って挑んでいます。
普通のオーディションなら審査を受ける側と審査する側で熱意に差があるものだと思うんです。
例えば、就職活動での面接とかがわかりやすいと思うんですけど、面接を受ける側の方が圧倒的に高いモチベーションと熱意を持って面接に挑むと思うんですよね。面接する側の企業はあくまでもフラットな気持ちで冷静に面接をする、というイメージです。
ところがこの「THE FIRST」、SKY-HI自身も挑戦者として挑み続けている企画です。
それがわかるのが、THE FIRST特設サイトのSKY-HIからのメッセージ本文にあるこの一説です。
クリエイティブファースト、クオリティファースト、アーティシズムファーストのチームを、共に作ろう。
まだ見ぬ君の力を貸して欲しい。
https://bmsg.tokyo/thefirst/ SKY-HIからのメッセージ
「共に作ろう。」からの「君の力を貸して欲しい。」
SKY-HIが世界に誇れるグループを作りたい、それに挑戦しようとしている、だから力を貸してくれ、と明言しているのです。
そして明言するだけじゃないのがSKY-HIのすごいところで、オーディション参加者と一緒に寝食を共にして合宿審査に挑んでいます。世界に通用するボーイズグループを自分が作るからには一切妥協したくない、挑戦してくれるボーイズたちにリスペクトを、というのが彼の芯の中にあるからこそできることだと思います。
SKY-HIくらい有名なアーティストになると、オーディションをする以外にもきっとたくさんの仕事を抱えていてとても忙しいはずなんです。でも、オーディション最優先で取り組んで、その合間に他の仕事をしているということを想像すると、どれだけこのオーディションに重きを置いているのかがわかります。
とにかくSKY-HIが本気でやっているオーディション、それが「THE FIRST」です。
ボーイズたちの個性
※最終審査の内容が発表された2021.7.30にこの記事を書いてます。
THE FIRSTでは、書類審査→2次審査→3次審査→4次審査(合宿審査)→最終審査(合宿審査)という風に審査が続いていて、現在最終審査まで来ました。
今残っているオーディションメンバーは、こちらの10人です。(THE FIRSTオーディション特設サイトより画像お借りしました)

1人1人、できるだけサクッと紹介します。上の画像の左上から順番にいきます。

ジュノン…キラキラしたハイトーンボイスが魅力的なふわふわボーイ。歌、ダンスともに未経験ながらも、SKY-HIから「訓練してきた人みたい」と歌声を評価されるほどの実力の持ち主。未経験のダンスが課題だが、姿勢がブレず、できるまでやるという根性派な一面もある頑張り屋さん。就活して内定をもらった企業をお断りしてまでもこのオーディショに挑んでいるチャレンジャー。

レイ…音楽を愛し音楽に愛された圧倒的なメロディセンスの持ち主。歌、ダンスともに未経験ながらも音楽が好きという一途で強い思いを胸に挑戦し、驚異的な成長でパフォーマンスを盛り上げるエンターテイナー。伸び伸びとした豊かな歌声は一度聴いたら聴き手を惹きつけて離さない。“レイちゃん”の愛称で他の参加者や視聴者から親しまれる愛されキャラ。

レオ…かつては大手事務所に所属していた実績のある参加者で、歌・ダンスともに安定した高いスキルを持っている。大きい体格で長い手足を使ったダイナミックなダンスと透き通るような爽やかな歌声が持ち味。ムードメーカーとしてコミュニケーションスキルも高く、メンバーに対して言いにくいことも自ら切り出せるリーダー素質も兼ね備えている。年下からもいじられるほどのいじられキャラ。

シュント…若干17歳にして過去にもオーディション参加の経験がある実力者。SKY-HIから「僕が一番欲しかった声」と絶賛される声質の持ち主。自らが「カッコイイものが好き」というだけあって彼のパフォーマンスはどこを切り取ってもかっこよく、且つ楽しいことが伝わるパフォーマンスを魅せてくれる。舞台上のかっこよさとは裏腹に甘えん坊な一面を持つ。

リュウヘイ…脅威の14歳。音楽を愛する姿勢がパフォーマンスに溢れ出る努力の天才。歌・ダンス共に高レベルなだけでなく、音楽と真摯に向き合って最高のパフォーマンスを作り上げようとするその姿勢はもう立派なアーティスト。彼の持つ独特な空気感と色気は観ている人を惹きつけ、圧倒的な存在感を放ち輝く、まさに音楽の申し子。

ソウタ…ダンス世界大会で4度の優勝経験を持つダンス世界覇者。有名アーティストのバックダンサーとしても実績がある。コレオグラファー(振付師)としても能力を発揮している。自称1000万通りの振付パターンを持つ男。ラッパーとしての存在感を出せるかが課題だが、リズム感のある低音でのラップは最早彼の魅力の一つ。

マナト…音楽での留学経験もある実力者。安定感のあるダンス&ボーカルは聞く人見る人に安心感さえ与える。心地よい歌声に安定感があるだけでなく、爽やかなその顔立ちと優しい目、キラキラした笑顔に心惹かれる人も少なくないはず。穏やかな見た目とは裏腹にお茶目で不思議な一面もあり、次は何をしてくれるのかわからない面白さを兼ね備えたミラクルボーイ。

ラン…数々のダンス大会で好成績を収めたトップレベルのダンスと優しくも風格のある歌声が印象的な小顔な努力家。イケメンという言葉すら霞むようなルックスの持ち主なのに、全然それをひけらかさない気品を備え持っている。指先まで意識し洗練されたダンスはまるで芸術作品のよう。見た目だけじゃない才能の塊。

リョウキ…すでに舞台や映画で俳優として活躍している表現者。このオーディションでもどの楽曲にも憑依できる特異な才能を発揮している。独特な歌い方や声の使い方は、彼のインパクトをさらに強くさせる。歌声もさることながら、しなやかで柔軟性のあるダイナミックなダンスは彼の表現者としての強みの一つ。感情を音楽にのせるスペシャリスト。

ショウタ…このオーディション最年長参加者。すでにソロアーティストとして独自の活動をしており、歌やダンスだけでなく、アクロバットや作詞作曲もできるオールラウンダー。チームのメンバー1人1人の能力を最大限に引き出すリーダーとして重要な素質があるだけでなく、自分の存在価値を証明し続けられるボーイズグループとして必要不可欠な存在。
こんな感じでしょうか。本当は1人1人もっといろいろ書きたいことあるんですけど、書いていたらキリがないのでここまでにします。
今いる10人、誰がデビューしてもおかしくないような状況です。
このオーディションの面白いところは、歌・ダンスの経験があるかないかではなく、グループパフォーマンスをした際のアーティシズム(わかりやすくいうとスター性)を重要視しているところです。
ファイナリストとして残っている10人は、一つのパフォーマンスをする上で、自分の強みや個性をどこで出せばより引き立つのか、曲がより良い作品になるのかをよく考えてパフォーマンスしています。
それぞれ別の個性を持ちながらもグループとしての一体感も魅せる、とても難しいことだと思います。
オーディションの3次審査からは、グループパフォーマンス審査が行われるのですが、チームのメンバーを信頼しお互いを尊重してパフォーマンスができるメンバーが選ばれてきたという感じがします。
この先誰も落ちてほしくない、という思いもあるのですが選ばれるメンバーは5人の予定なので、ここから更に半分に絞られるのかと思うと複雑です。
(頼む!5人グループを2つ作ってくれ…!)
攻めたオーディション内容
SKY-HIの情熱、ボーイズの個性、それらがキラリと光って見えるのは、審査に真剣に取り組む姿があるからこそです。
このオーディション、何が普通と違うかというとオーディション内容がとにかく攻めているということです。
書類審査〜2次審査までは、個人の能力を確認するための審査という感じで、特にこれまでのオーディションと特段違うところはありませんでした。
しかし、3次審査からは泊まり込みの審査になります。
3次審査の最初のミッションは、自己紹介を兼ねた歌唱審査です。それぞれが自分の特徴とどの程度の歌唱スキルがあるのかを参加者30人の前で披露します。
それから、5人ずつの6チームに分かれてグループパフォーマンス審査があります。初めて顔を合わせるメンバーとチームを組んで、課題曲を24時間後に歌とダンスでパフォーマンスするというものです。
歌・ダンス未経験者を含め24時間でパフォーマンスを作り上げるって結構異様なことですよね。しかも初めて顔を合わせる人たちとです。
この審査で30人から15人まで絞られます。
そして4次審査の富士山合宿からがこのオーディションの本番といったところでしょうか。
審査なのに合宿!約一ヶ月をかけて参加者全員が寝食を共にしながら、歌、ダンスのレッスンをしつつ、各審査に向けて各々の課題に取り組むプログラムとなっています。
SKY-HIも言っていますが、ただのオーディションではなく育成プログラムでもある、というのがこのオーディションの面白いところです。
4次審査では、クリエイティブ審査、疑似プロ審査、対プロアーティスト審査と順に審査が行われます。
クリエイティブ審査では、5人ずつの3チームに分かれて、準備されたトラックに対してメロディと歌詞、振付を各チームで作り上げるという内容になっています。5人で1つの曲を作るので、誰が何をしてどうまとめていくのか、各チームでどんな曲に仕上がるのか、とても見応えのある審査です。
疑似プロ審査では、プロが手がけた楽曲をプロが付けた振り付けでプロとしてパフォーマンスするという審査です。6人ずつの2チームに分かれてパフォーマンスします。既存の曲ではなく、このオーディションのために作られた楽曲で、それぞれのチームで曲が違います。全然違うテイストの2曲なのでどちらのチームも楽しんで見れます。
そして対プロアーティスト審査では、プロのアーティストの曲を自分たちの曲として歌割り、振り付けを自分たちで考え構成し、参加者全員でパフォーマンスします。この合宿審査の集大成と言っても良いパフォーマンスなので必見です!
そして今日発表された最終審査の内容ですが、プロの作った楽曲をプロとしてパフォーマンスする審査と、クリエイティブ審査NEOの2つの審査であることが判明しました。
一つ目の審査は、5対5の2チームに分かれ、それぞれ同じ楽曲をパフォーマンスするという審査です。同じ曲、同じ振り付けなので、2チームを比較しやすい内容の審査です。
二つ目の審査はクリエイティブ審査NEOといって、誰と組んでも良し、どんな曲を作っても良し、というなんでもありのフリースタイル対決です!チーム数も決まってないし、誰が誰と組んでも良いという何も決まっていない自由すぎる審査です。個人的にはこの審査が一番楽しみな審査ですね。
長々と書いてしまいましたが、SKY-HIは明確な指針を持ってオーディションを企画しています。
その主軸となっているのが、
- クオリティファースト
- クリエイティブファースト
- アーティシズムファースト
という3つの軸を中心とした考え方です。
クオリティは言わずもがな、質の高さです。より良いパフォーマンスをと考えるなら必要不可欠な要素でしょう。
アーティシズムは言わば、個々が持っている個性のようなものです。自分の持ち味をどこで発揮したらより良いモノができるのか、自分が何をしたらよりグループに厚みを持たせられるのか、そういう音楽の中の彩りの部分だと思います。
そしてクリエイティブ、与えられたモノをただこなすだけではなく、何をどう伝えるか、どう表現するかを生み出す才能を重視しています。
これまでオーディションを見てきて、最終審査まで残ったメンバーには、クオリティ、アーティシズム、クリエイティブ、どの要素も詰まっているように感じています。
個性に富み魅力が溢れるボーイズたちの成長、そしてそんなボーイズたちを貶すことなく成長させ続けているSKY-HIからも目が離せないオーディション企画となっています!
おわりに
いろいろ書いたので支離滅裂になっているかもしれませんが、とにかく面白いオーディション企画で、最近の私の生きる活力です。
そして、8/13(金)デビューメンバー発表があります!
本当に誰がデビューしてもおかしくないし、ボーイズ全員デビューしたい気持ちで見ているので、今後が更に楽しみです。